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STORY

0096/sect1 「ユニコーンの日」(2)

ストーリー挿絵

 強風の吹き荒れる未明のコロニー上空、プチモビ《トロハチ》に乗ったバナージは漂流する少女の救出に成功し、コロニー内の公園に不時着する。コロニービルダーへの道案内を乞う少女に対し、協力を拒むバナージ。少女はバナージを冷たい目で一瞥し、去ってしまう。

 警察での取調べ後、登校したバナージの前に、少女の密航を知ったジンネマンが差し向けた追手・マリーダが現れる。暴力に屈し、バナージは少女の行方を喋ってしまう。マリーダの去ったあと、自らの無様さに耐えかねたバナージは少女のあとを追う。

 そのころ、地球連邦軍ロンド・ベル隊の強襲揚陸艦《ネェル・アーガマ》が<インダストリアル7>に近づきつつあった。『ラプラスの箱』流出阻止の密命を受け、通常の戦力の他に配備された"マンハンター部隊"と呼ばれる特殊部隊の傍に、アナハイム・エレクトロニクスの重役を名乗るアルベルトという男の姿があった。

 工業区画に隣接する商業地区でマリーダら『袖付き』の追手に囲まれた少女を助け出したバナージは、コロニーの増築工事を利用して追手を巻くことに成功。目的地であるコロニービルダー<メガラニカ>を目前にしつつあった。


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