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STORY

0096/sect3 「パラオ攻略戦」(1)

ストーリー挿絵

《ユニコーンガンダム》とともにネオ・ジオンに囚われたバナージが連れて行かれた先は、鉱物資源衛星にしてネオ・ジオン残党の拠点〈パラオ〉。そして、その総司令部でバナージを待っていたのは、ネオ・ジオンの首魁フル・フロンタルであった。『ラプラスの箱』の情報と、バナージの協力を求めるフロンタル。戸惑うバナージに対し、フロンタルはネオ・ジオンの実情を知って欲しいと、バナージの身柄をジンネマンに預けるのだった。

その頃、《ネェル・アーガマ》では、《ユニコーンガンダム》を奪還するべく〈パラオ〉を攻撃する作戦の準備が進められていた。エコーズの増援、可変MS《デルタ・プラス》の補充……しかし、敵拠点攻略という、本来なら艦隊規模をもって行われるべき作戦を《ネェル・アーガマ》単艦であたれという参謀本部の命令に、オットーは怒りを隠せずにいた。

ジンネマンに連行されたバナージは、〈パラオ〉の居住区に暮らすジンネマンの部下、ギルボアの家に預けられた。宇宙開拓時代の活気が失われた鉱山街の一角にある家の中、大勢で囲む食卓、食事の前のお祈りと経験のない温もりに戸惑うバナージ。バナージの知らない、宇宙移民者たちのもう一つの顔がそこにはあった――。


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