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STORY

0096/sect4 「ラプラスの亡霊」(2)

ストーリー挿絵

自然の緑が生い茂るアメリカ南部、《デルタプラス》で地球へと降下したリディとミネバは、リディの実家であるマーセナス家の邸宅へと迎え入れられる。地球連邦政府を支え続けてきた一族の伝統や血筋が生む重く湿った空気が二人を押し包む。リディの父であり政府の移民問題評議会議長であるローナンは、リディにマーセナス家に伝えられてきた真実を告げる。

一方、連戦の疲れを癒す間もなく、《ネェル・アーガマ》には引き続き『箱』の調査が命じられていた。《ユニコーン》を伴う調査への協力求められたバナージであったが、マリーダとの戦いを思い出し、《ユニコーン》への搭乗を拒否する。しかし、タクヤやミコットの立場を盾にとられ、渋々承諾するのだった。

《ネェル・アーガマ》を追う《ガラン・シェール》の船中では、ジンネマンとガエルが互いの目的を確認していた。カーディアスを死に追いやったマーサが自らのターゲットであることを告げたガエルは、更に『箱』を奪おうとする連邦政府の勢力が保守派の最大勢力、移民問題評議会であることを明かす。

地球へと向かうアルベルトを迎えに来たビスト財団の船が《ネェル・アーガマ》と接触する中、バナージはダグザを乗せ《ユニコーン》で調査に向かう。地球低軌道上を周回する旧首相官邸〈ラプラス〉の残骸とともに、ラプラスプログラムが指定する座標に到着したその時、突如《ユニコーンガンダム》から連邦政府初代首相、リカルド・マーセナスの演説が発信され始めた――。


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