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STORY

0096/sect4 「ラプラスの亡霊」(3)

ストーリー挿絵

地球の低軌道上を漂うかつての首相官邸〈ラプラス〉の残骸の中で《ユニコーン》が初代大統領の演説を発信し続ける中、《ネェル・アーガマ》が敵部隊の接近を捉える。一方、《ユニコーン》の中で放心状態に陥っていたバナージも同じく敵の接近を感知。センサー有効距離の外に居る敵の存在を見出すバナージに、同乗しているダグザは驚愕する。

〈ラプラス〉周辺に展開した《ネェル・アーガマ》のMS隊を足止めすべく攻撃する《ガランシェール》のMS隊。孤立した《ネェル・アーガマ》を狙って《アイザック》で出撃したガエルの前に、《ユニコーン》が立ちふさがる。敵機であるはずの《アイザック》を墜とそうとしないバナージを叱咤し、ガエルは《ネェル・アーガマ》へと向かう。

《ガランシェール》のMS隊に続き、NT-Dの発動を促すべく《ユニコーン》に攻撃を仕掛けるフロンタルと親衛隊。しかし、バナージはNT-D発動への恐怖から戦いを放棄、〈ラプラス〉の残骸の中で機体を静止させてしまう。そんなバナージに、《ユニコーン》を制御するのはパイロットの心だ、と諭したダグザは《ユニコーン》を降りて《シナンジュ》と対峙するも命を落とす。

ダグザの死に逆上し、NT-Dを発動させて《シナンジュ》に襲い掛かるバナージと《ユニコーン》。激闘の最中、重力に引かれて地球に落ちつつある両機を回収すべく近づいた《ガランシェール》にその怒りが向けられたその時、ギルボアの《ギラ・ズール》が割って入り、《ユニコーン》に撃墜される。見知った相手を殺してしまったという事実に心を閉ざすバナージ。そのまま地球へと落下し、燃え尽きるかに見えた《ユニコーン》であったが、まるで己の意志で動いているかのように《ガランシェール》に取り付き、大気圏へと突入していくのだった――。


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