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STORY

0096/sect7 宇宙(そら)と惑星(ほし)と(3)

ストーリー挿絵

ネオ・ジオンによって占拠された《ネェル・アーガマ》。艦内では、シャアそのものと見えるフロンタルの威容、そしてネオ・ジオンの正装に身を包んだミネバの姿にジオン共和国の兵が沸き立つ一方、武装解除された《ネェル・アーガマ》の四百人あまりのクルーたちは『ラプラスの箱』の最終座標を聞き出すための人質としてモビルスーツデッキに集められ、拘束されていた。

クルーに犠牲が出るも口を開かないバナージを前に、ミネバはフロンタルが箱を求める真意と引き替えに『箱』の座標を教えようとする。ついに語られるフロンタルの目的。それは地球の存在を無視し、月と七つのサイドによる経済圏、すなわちサイド共栄圏を建設することだという。現実的だが、熱のない冷めた言葉に絶望するミネバは、最終座標が〈インダストリアル7〉の〈メガラニカ〉だと告げる。

その一方、拘束されていたクルーたちは艦の奪還を開始。再び《クシャトリヤ》に搭乗したマリーダの力もあり、奪還は成功。〈L1ジャンクション〉もろともジオン共和国の艦をハイパーメガ粒子砲で破壊するや、《ネェル・アーガマ》は〈インダストリアル7〉へと移動を開始するのだった。始まりの地にして、目的の地〈インダストリアル7〉。『ラプラスの箱』を巡る人々は、ついにその終着地へと到達しようとしていた――。


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