『ラプラスの箱』が眠る地、〈インダストリアル7〉へと急ぐ《ネェル・アーガマ》。その行く手には『袖付き』の艦隊が布陣していた。〈L1ジャンクション〉での戦闘後、改めて合流したガランシェール隊を加えても、なお彼我の兵力差は十倍以上。しかし、オットー艦長は単艦での突破を決意する。

タクヤの考案したフルアーマープランにより、全身を武装の塊と化した《ユニコーン》が艦隊を貫き、マリーダの駆る《クシャトリヤ》が後ろを守る。《ネェル・アーガマ》一艦の進撃を止められない事態に、フロンタルは〈インダストリアル7〉へ向かう足を止め、迎撃に出る。その傍らには、アンジェロの新型機《ローゼン・ズール》の姿があった。

NT-Dシステムが限界に達し、《ガンダム》の姿を消した《ユニコーン》。その危機を救ったのは、《ネェル・アーガマ》から発せられるミネバの呼びかけを聞きつけたロンド・ベルのトライスターだった。3機の《ジェスタ》によって守られる《ユニコーン》。そこに、剥き出しの敵意を漲らせアンジェロの《ローゼン・ズール》が迫る。アンジェロの攻撃に反応するNT-D。だが《ガンダム》へと変身しようとするそのとき、《ローゼン・ズール》の持つ新兵器サイコ・ジャマーによって、《ユニコーンガンダム》のサイコミュが封じられてしまうのだった。